膝つき栗毛(ひざつきくりげ) ? 〜 ? 地元の表記は「膝跪■」(■は「馬へん」に「辛」)。島津義弘の愛馬で「長寿院栗毛」ともいう。伊東義祐との木崎原の戦いで勇将柚木崎(ゆのきざき)丹後守と一騎打ちをした際、この馬は丹後守より高所にいた義弘が戦いやすいように前膝を曲げ、お陰で義弘は丹後守を見事討ち取ったという。(一説に伊東新次郎との一騎打ちの際ともいい、状況には異説あり) これより義弘はこの馬を「膝つき栗毛」と命名し、非常に大切にした。『名将言行録』によると、義弘の生涯52回の戦いのうち20回余りはこの馬に乗り、86歳まで生きたという。 写真は鹿児島県姶良町の亀泉院跡にある同馬の墓。 ※本来は「番外編」に入れるべきだが、その活躍から私の独断で武将と同列に扱わせて頂いた。 |