戦国 "Who am I ?"

上級編その1


 さて、上級編じゃ。ここに出てくる武将は少し難しいのでそのつもりでな。では始めるとするかのう。

 わしは、さる偉いお方・・・これからは御屋形様と呼ぶが・・・の重臣じゃった。わしはその御屋形様の軍事部門を任されておったと言って良いが、守護代も務めたこともあったぞな。わしはどちらかと言えば、本名より後の入道名の方がよう知られておるかのう。出自は信濃の小笠原氏庶流ということじゃが、わしにもようわからんわい。

 ところでその御屋形様が少し変わったお方でのう。誰にたぶらかされたかは知らんが、妙な術を会得したいとかで修験道に凝りなさってな。そっちに夢中になってしもうて、国の仕置きを人任せになさってしもうたんじゃ。おかげで家中が二派に割れてとんでもない事になってしもうたんじゃが、これには他にもっともな理由があってのう。御屋形様にはお子がなかったので養子をもらったんじゃ。ま、ここまではどこにでもある話じゃな。しかもその養子というのが、なんと関白殿の息子なんじゃよ。普通ならこれで目出たしとなるところなんじゃが、何をお考えなさったか、続いてもう一人養子を迎えられてのう。お陰で家中がまっ二つに割れてしもうたわ。
 関白殿の息子殿は一度は当主になりなさったが、結局争いは収まらなんでのう。宿舎を襲われて自害しなさったそうな。まだ十九という若さでのう・・・。ま、わしはもうその時はこの世にはおらなんだがな。

 あ、そうそう。文亀の頃であったか、御屋形様が東隣りのさる戦国大名とその家臣のいさかいに首を入れられての。御屋形様はその家臣の方にお味方したんじゃが、わしは命ぜられて大軍を引き連れてその地へ攻め込んだんじゃ。しかし、この大名、さすがによう粘りおってのう。戦は決着が付かず、結局は和議となってしもうたわい。ま、この大名殿も三代のちには尾張の麒麟児殿によって国を追われてしまうんじゃがの。

 ではわしの最期のことを聞かせてやろうかの。わしは御屋形様に命ぜられて、今度は北へ攻撃に出向いておったのじゃが、その陣中でどえらいことが起きてのう。え? 何かと? なんと、御屋形様が暗殺されてしもうたのじゃよ。それを聞いたわしはさすがに戦を続ける気はなくなってのう。急ぎ国元に撤退しようとしたんじゃが、敵方の国人一揆衆に囲まれて退路をふさがれてしもうてのう。もはやこれまで、と腹を切ったのじゃ。

 早いのう、もう終わりかい。ここは上級、一切ヒント出すなと言われておるでの、悪う思わんようにのう。では、さらばぞ。


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