直江兼続 | 殿! 只今続々と軒猿より報せが参っております! |
上杉景勝 | うむ。 |
直江兼続 | 直答をさし許す。殿にお伝えせい。 |
軒猿の頭領 | はっ! この度の敵は本隊は三千ほどかと思われまするが、別に極秘裏にて水軍衆が動いておる模様! |
上杉景勝 | ほう、裏をかくつもりじゃろうが、その手には乗らんぞ。 |
直江兼続 | 御意。手配りはこの兼続にお任せ下され。 |
上杉景勝 | ・・・うむ。ところで、先頃遣わしたもう一人の軒猿は? |
軒猿の頭領 | 彼奴めは最近ボケておるようで、あまり当てにはならぬかと・・・。 |
直江兼続 | あの問題児めの報告は無茶苦茶でござる。それより、まず戦の準備を。 |
上杉景勝 | かまわん・・・呼べ。 |
直江兼続 | えーい、お気を害されても拙者は知りませぬぞ。誰か、かの者をここへ! |