湯村温泉旅行記
1999.2/21〜2/22


 2/21(日)〜22(月)、私の毎年恒例になっていた「日本海カニ&温泉ツアー」が昨年はボツになったため、今年こそはということで行って来ました。例年は丹後半島〜浜坂あたりまでの民宿か料理旅館へ出かけていましたが、今年は奮発して湯村温泉に行くことにしました。

佳泉郷 井づつや
佳泉郷 井づつや

 湯村温泉にはたくさんの宿がありますが、今回利用したのは「佳泉郷 井づつや」。万年貧乏性の私にとっては、まぎれもなく「高級旅館」の上に「超」の字がつくような宿です。
 確かに宿泊料もそこらへんの旅館よりは高いのですが、それを十分補って余りあるものでした。ま、毎年カニのフルコースでも1泊2食付き2万円以内の予算だったので、今年は倍額以上の出費です。


 さて、21日の太平洋側の天気は快晴。自宅を正午頃出発しました。急ぐ旅でもないので、一般道R9号線を経由して福知山へ。丹波の盆地・福知山では、さすがに日陰には雪が残っています。しかし問題はこれからでした。
 福知山を過ぎてそのままR9号線を西に向い和田山に。この辺で天気がおかしくなってきました。どんよりとした曇り空に、雪がチラホラ舞っています。車はRV車なのですが、あいにくチェーンは積んで来ていません。このあたり、少し考えが甘かったようです。北西へ進むにつれて雪が本格的になってきます。和田山を過ぎて養父(やぶ)町にさしかかったとき、休憩がてらR9号線沿いの店で「出石皿そば」を食べました。
 「仙石」という屋号のお店なんですが、カツオのきいただしが美味しいので毎年必ず立ち寄る店です。この「出石皿そば」というのは、言ってみれば手打ちそばを5枚の皿に少しずつ盛り分けて、卵・とろろいも・大根おろし・ネギ・わさびなどで食べる、ざるそばのようなものです。
 一人前は5皿+だしと薬味。追加としてそばのみ5皿単位で注文できますが、この日は夕食にカニが待ってるので、追加そばは注文しませんでした。

 さて、またドライブです。程なく 養父温泉 のある「但馬楽座」に到着。雪はチラホラ程度に収まっていましたが、さすがに回りはちょっとした雪景色です。ここでHP用の写真を撮影。20分くらいの休憩で、再び湯村へ。

 しばらく行くと、また雪が降り出してきました。そして村岡町にさしかかった頃、猛吹雪となりました。雪で20m先が全く見えません。道は完全にシャーベット状。タイヤのグリップも不安定です。なんとか湯村まであと3kmくらいの地点に来ましたが、雪は無茶苦茶降ってます。おまけに、そこかしこで車がスリップ事故を起こしています。
 チェーンを巻くにも(積んでいなかったですが)場所はなく、アクセルを少し踏むとタイヤが空転します。カーブや下り坂は緊張の連続。3km行くのに30分近くかかりましたが、何とかホテルに到着です。



ロビーから見た中庭
佳泉郷 井づつやロビーから中庭を望む

 さて、ロビーから中庭を見ると、これがまた良い風情です。さすがに高級旅館だけあって、でかい。廊下には天皇陛下や皇族方の記念写真などがずらりと並んでいます。
 ひと風呂浴びて部屋に戻ると、カニがいました♪ でも、それほどのものではありません。仲居さんの「ではお食事を・・・」で食事開始。
 ここからが圧巻でした。姿形を変えて出るわ出るわ、カニの大群です。焼きガニなどは備長炭の炭火焼きで、仲居さんが食べ頃に焼いてくれます。おまけに但馬牛のステーキまであったりします。
 全部食べるのにはかなりパワーが必要です。食後、仲居さんが「お夜食用意しておきます」・・・ん?まだあるのー? なんと夜食までカニめしと赤だしでした。いやはや・・・。

 翌日は雪も上がり、快晴です。朝食後に荒湯付近を散策し、宿を出て浜坂→香住と向かいました。香住の行きつけの店でカニなどを買ったのですが、ここの店は粘ると結構値引きしてくれます。今回も粘って1000円の値引きを勝ち取りました。これから香住へ行かれる方は覚えておくと良いです。

 あとは豊岡から出石を経由し、福知山から舞鶴自動車道で帰宅しました。今回は値段も張りましたが、予想以上に大満足のカニツアー(?)となりました。


湯村温泉


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