朝宮(あさみや) 国境の裏白峠を越えて近江国に入った家康一行は、すっかり日も暮れた頃、ここ甲賀郡朝宮郷にさしかかった。朝宮は瀬田川に注ぐ信楽川の上流に位置し、現在は上朝宮・下朝宮に分かれている。 ここは通過地点につき、取り立てて説明することもないので、一面に拡がる茶畑を御覧頂きたい。のどかで良いところであるが、家康一行にはそういう風情を楽しんでいる余裕はなかったに違いない。上の写真は現在の国道307号線上朝宮付近、右はあたりに見られる茶畑である。 順が前後するが、左の写真は山城・近江国境に位置する、現在の裏白峠である。このあたりは急カーブが連続している上に道幅が急に狭くなり、加えて大型車両も結構多いので、ドライブなどに行かれる際は注意された方が良いかと思う。 また、このあたりを通過すると、特産の茶の良い香りが漂い、旅行気分を盛り上げてくれる。車で通過されるときは、天気が良ければぜひ窓を開けて通過されることをお勧めする。 ともかく家康一行は、ここからはもう程近い小川を目指して急いだ。 |
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